脱亜論

近年、日本を訪れる外国人のなかで最も多いのは韓国人観光客だが、今年もその傾向は続くのだろうか。

それを知るための一助となるアンケート調査結果が発表された。

韓国の大手旅行プラットフォーム「ヨギオテ」は2月14日、アプリユーザー672人を対象に実施した日本旅行に関するアンケート結果を発表した。

調査によると、2024年に日本を訪れたと回答した人は68.3％に上り、日本への訪問回数の平均は「2.37回」だった。

日本政府観光局によると、2024年に日本を訪れた外国人観光客は、過去最高の3686万9900人だ。

国・地域別に見ると1位は韓国（881万7800人）で、全体の23.9％を占めている。2位の中国が698万1200人、3位の台湾が604万4400人であることを踏まえると、いかに多くの韓国人観光客が日本を訪れているかがわかるだろう。

それでも、回答者の97.8％が「今年も日本旅行に行きたい」と答えている。

約9割が“日本旅行好き”

では、韓国人観光客が日本旅行を計画する際、最も重視する要素は何だろうか。アンケート結果によると、「航空券の価格」（43％）が圧倒的で、次いで「1泊あたりの宿泊費」（11.8％）となった。

逆に重要視しないのは、「旅行時期」（34.7％）と「旅行ルート」（22.6％）だ。韓国では、日本旅行にピークシーズンの概念が薄れ、思い立ったときにすぐ行ける旅行先としてのトレンドが定着しつつある。

日本旅行の希望時期についての回答でも、「いつでも」（18.0％）が最多で、「3月」（15.9％）、「4月」（14.9％）、「5月」（11.4％）、「10月」（9.0％）の順で人気が高かった。

日本が年間を通して安定した人気を誇る背景には、日本旅行自体への高い好感度が影響しているといえるかもしれない。

日本旅行の好みについての質問では、「非常に好む」（46.1％）が最多となり、「好む」（43.5％）と合わせて89.6％、全体の約9割が好意的な意見を示した。「普通」と回答した割合は10.1％、「好まない」と答えた割合はわずか0.2％で、否定的な意見はほとんど見られなかった。

韓国人観光客の日本旅行への愛が伝わってくるアンケート結果に、「ヨギオテ」のブランド室長キム・ヨンギョン氏は「最近、中国や香港などの近場の旅行先の人気が目立ってきているが、今年も日本旅行の需要は揺るがないと予想される」と話した。

さらに「物理的な距離だけでなく、旅行者の心理的な距離が大きく縮まったことも、年間を通じた安定した需要を支える要因になる」と述べた。

今年も韓国人観光客の訪日ラッシュが続きそうだ。

（文＝サーチコリアニュース編集部O）

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