1:2013/12/31(火) 14:22:05.71 ID:
日本を訪れた外国人旅行者が2013年、政府目標の1千万人を初めて突破した。
30年には3千万人という長期目標もあるが、まずは夏季オリンピックが東京で開かれる20年をめどに、
2千万人を次の目標に据え、確実に達成する戦略を策定するよう提案したい。

1千万人を超えたのは、各国の生活レベルが向上し海外旅行を楽しむ人が増えてきたことが大きい。
さらに格安航空会社(LCC)などの国際便が次々と就航し輸送能力がアップしたことに加え、
円高の是正で旅行費用が割安になり旅行先として選ばれやすくなったこと、
タイやマレーシアに対する観光ビザが免除されたことが要因にある。

アジア各国の外国人旅行者の受け入れ数(12年)を比べると、中国は5千万人、マレーシアや香港、
タイは2千万人、韓国は1千万人をそれぞれ超えている。日本の観光立国としての取り組みは、
まだまだ遅れていると言える。

 アジア地域では、今後も全世界の平均を上回る毎年5%超のペースで国際観光客数が伸びるという。
ただ勢い頼みでは、2千万人は難しい。

 実現のためには観光面での「東京一人勝ち」を是正すべきだ。旅行者の多くは、
東京で秋葉原や浅草などを訪れ帰国するか、さらに富士山や新幹線を楽しんで京都、大阪を回り出国する。
この東京中心の「ゴールデンルート」とは別の新しい周遊地の開拓が必要だ。

 首都圏空港の受け入れ能力に限界があることも考慮する必要がある。
海外からの観光客のほとんどは航空機を使う。このままでは、2千万人に達する前に
羽田、成田両空港がパンクする恐れがある。これを避けるため、地方空港を利用する観光客を増やすべきだ。

 この点からは、能登半島を竜の頭に見立てて中部国際空港から岐阜県など中部北陸9県の観光地をめぐる
「昇龍道プロジェクト」のように、新しい魅力を盛り込んだ広域観光を進めるべきだ。
東北地方や瀬戸内海などでも検討が始まっている。

 冬の北海道には台湾やオーストラリア、九州には韓国から多くの人が訪れる。
地域の個性を生かし相性がいい国との関係を深めるのも不可欠だ。
地方空港での出入国をスムーズにするため、税関・出入国管理・検疫の部門に、
十分な職員を確保し強化するのは言うまでもない。

富士山が世界文化遺産、和食が無形文化遺産となったように、四季の美しさや東南アジアにはない雪の楽しみ、
和食を中心とした食の豊かさなど魅力は十分にある。この素材を生かし切るには、「おもてなし環境」を整えることも重要だ。

まず言葉の壁を感じないようにするべきだ。道路や案内の標識については、
日本語に加え英語、韓国語、中国語など複数の言語を使った表示を進めてほしい。

街中でインターネットを無料で見られるようにするため、
公衆無線LANサービス「WiFi(ワイファイ)」の充実も望まれる。ネットが使えれば、
地図で自分の位置を確認したり、観光案内を自国語で調べたりできる。
同時にブログなどで紹介してもらえれば、新たな観光客を呼び込むことにもつながる。

JRや東京メトロなど公共交通機関や施設だけでなく、
地方自治体などが観光地全体を対象に、面的に整備することも考えるべきだ。

u-np.co.jp/column/syasetsu/sya20131231.shtml

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