1: 右大臣・大ちゃん之弼 ★ 転載あかん 2019/06/06(木) 10:59:31.32 ID:CAP_USER
先月29日、ハンガリーのブダペストで韓国人33人を乗せて沈没した遊覧船「Hableany号」の事故で、船体にダイバーが入って行方不明者を捜索する活動はしないことが決まった。韓国側は「船室にダイバーを入れて(行方不明者のものだと思われる)遺体の捜索をしたい」との意向を伝えたが、決定権を持つハンガリー側が「ダイバーの生命が危険にさらされる可能性がある」として拒否した。その代わりに両国は5日(現地時間)から船体引き揚げ作業に着手した。

 AP通信によると、ハンガリー内務省のシャンドル・ピンテル大臣は4日、議会に出席して、事故収拾状況を問う議員らに「船体内部に入ってはならないと明確に(韓国側に)伝え、韓国側も受け入れた」と回答したという。ピンテル大臣は「我々は英雄を作り出したくない」とも語った。ダイバーの命が危険にさらされ、英雄視されることがないようにするという意味だ。同号は船齢70年と古く、川底に傾いて埋まっており、骨組みが弱い木造船なのでダイバーが中に入れば柱やデッキが崩れる危険性がある。

 ピンテル大臣は「船体の内部には『わな』がある」という表現も使った。まかり間違えばダイバーが脱出できなくなるという意味だ。5日の川の流れは時速4.5キロメートルで、安全な潜水が可能な川の流れの2倍を上回っていた。このため、ダイバーが流されずに船体に入るには命綱を付ける必要があるが、船体のどこかに命綱が引っかかればダイバーの生命に危険が及ぶかもしれない。さらに、行方不明者のものだと思われる遺体の多くがテーブルやいすなど障害物の多い船の後方の客室にあると推定されるため、捜索が難航するだろうという話もあった。韓国側関係者は「最善を尽くす韓国のダイバーたちの姿勢は尊敬するが、遺体収容に命をかけるのは理解しがたいというのがハンガリーの人々の認識だ」と語った。

代わりに、両国捜索チームは5日から船体引き揚げ作業に着手した。同日午前からダイバーたちは船体を鎖で縛り始めた。そして、200トンまで引き揚げられる大型クレーン船「クラーク・アダム号」が予定通り同日午後に到着すれば、6日にも船体引き揚げ作業を進める予定だ。同号は船体のみで52トンあり、内部に入っている水まで合わせれば100トン近くあると見られる。本格的な船体引き揚げの前に、両国捜索チームは船体の出入り口に流失防止用のネットを掛けることを決めた。船体を引き揚げた瞬間に遺体が流されるのを防止するためのものだ。

 船体周辺や水上の捜索も続いている。3日に2体、4日に3体、5日に2体と、三日間で計7体の遺体が収容された。4日午後、事故地点から50キロメートル離れたエルチという地域で20代の韓国人男性の遺体が確認された。5日午前には韓国人男性と推定される遺体の腕が船室の窓から外に出ているのをハンガリー人ダイバーが発見して引き揚げ、午後もハンガリーの捜索隊員がエルチで韓国人女性と推定される遺体を発見された。これで韓国人死亡者は7人から14人に増え、行方不明者は19人から12人に減った。

 両国の捜索隊は、行方不明者のものだと思われる遺体が川に浮き始めたのを受け、ヘリコプターやボートを使った捜索を急ピッチで進めている。4日からはにおいで遺体を見つけようと軍犬をボートに乗せている。専門家によると、溺死体は死亡時点から約1週間経過すると水面に浮いてくるという。水温が低いと浮上に時間がかかることもあるとのことだ。ファン・デシク元韓国海洋救助協会救助本部長は「ドナウ川の水温は10-12℃と低いため、浮上に2週間くらいかかる可能性もある」と話した。

 ブダペストに滞在している生存者7人のうち退院した6人は4日、ハンガリーの検察・警察関係者に会い、事故当時の状況を証言した。6人は「加害者側のクルーズ船が橋の下で突然方向を変えた」と語ったとのことだ。

ブダペスト=孫振碩(ソン・ジンソク)特派員 , ブダペスト=ピョ・テジュン特派員

http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2019/06/06/2019060680020.html
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版 2019/06/06 10:27

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