脱亜論

中国戦略文化促進会の常務副会長と秘書長を務める中国人民解放軍の羅援少将は２６日、
人民日報系の環球時報などで、共産党と国民党は共同で、
抗日英雄記念碑と記念広場を建設すべきだなどと主張する文章を発表した。

羅少将は、日本では４月１日の消費税率引き上げにより民衆が反発し、
日本政府は国民の目をそらすために憲法改正や釣魚島（尖閣諸島の中国側通称）などの
問題で捨て鉢な行動をとる可能性があると主張。
中国側は「文武にわたって備えをするべきだ」と論じた。

羅少将は、日本に対する極めて強硬な発言を繰り返している。
最近では、「南京虐殺記念館の前に日本のＡ級戦犯１４人がひざまずく像を設けよ」、
「天皇の終戦の詔書は日本政府が調印した降伏文書も壁に刻め」、
「天皇の投降声明（注：玉音放送を指す）を放送し、
日本の代表者が膝を屈して降伏した恥ずべき瞬間を歴史に長くとどめよ」などと表明した。

羅少将はこれらの措置を「国際的な正義の力による邪悪な力に対する制裁であり、
中国人民が血で勝ち取った勝利の果実であり、
国民党と共産党が共に、外国の侵略と圧迫を制御したシンボル」と主張。

そのうえで、「国共両党と愛国人士は共同で、抗日英雄記念館と記念広場を設立すべきだ」、
「抗日戦争勝利記念日と（南京の）大虐殺記念日には、
国共両党と愛国人士は共同で抗日戦の民族英雄を祭り、中華民族の主旋律を鳴り響かせるべきだ」と論じた。

羅少将は、安倍首相について「歴史の潮流に逆行し、Ａ級戦犯を神としてあがめ、
第二次世界大戦の歴史を否定したことで、多くの人の怒りを買い、
世界の世論は次から次に反発と非難をしている」と主張した後で、
「４月には危機が高まる。特別に警戒せねばならない」との考えを示した。

羅少将によると、日本は４月１日に消費税率を引き上げるので、
経済が打撃を受けて日本国民が政府に反発するのは必至。
政府側は国民の目をそらすために民族主義感情を扇動し、改憲や釣魚島、
靖国神社などの問題で捨て鉢の行動をとる可能性があるという。

そのために、中国としては虐殺記念館にＡ級戦犯がひざまずく像を設けるなどの
「文による攻撃」以外に、「軍備を整え、配置につける必要がある。そのことが、
日本の軍国主義の復活を有効に押さえ込む手立てになる」と論じた。

◆解説◆
羅援少将の生年は発表されていないが、１９５０年代とされる。
父親の羅青長氏は四川省出身の共産党の古参幹部で、情報活動や台湾対策の仕事をしていた。

羅援少将は１９６８年に人民解放軍に入隊。軍事科学院で仕事をした後、
石家荘高級陸軍学院、解放軍国際関係学院、国防大学などで学んだ。これまでに
軍事科学院戦略部第二研究室主任、同学院世界軍事研究部副部長、研究院などを務め２００６年に少将に昇格した。
軍内では娯楽や文芸、宣伝などの任務を行う「文体人員」と呼ばれる地位であり、実務を実行する軍人ではない。

中国版ツイッターの微博（ウェイボー）にアカウントを設けたが、「羅援少将は軍人であり、学者だ。
北朝鮮核問題への見解は素晴らしい。彼の提案は情に合い理にかなっている。
テレビでの軍事評論も、もっとも視聴者に歓迎されている」
と大絶賛した書き込みが自分自身のアカウントで、非難と嘲笑が殺到したことがある。

本人の書き込みではない可能性はあるとした上で「自分のアカウントも守れない少将が、領土を守れるのか？」、
「言行不一致、信頼性ゼロの少将が戦場で『行け！』と命令したとして、あなたは従うか？」
と書き込んだユーザーもいた。（編集担当：如月隼人）

http://news.searchina.net/id/1525297

【中国】羅援少将｢日中開戦なら日本は中国のミサイルで火の海｣[01/22]
http://awabi.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1390362324/